人文と風土
ラオスは東南アジア唯一の内陸国で、メコン川が北から南へ国土を貫き、「母なる川」と敬われています。ルアンパバーンの早朝の托鉢の儀式は何世紀も続いています。橙色の袈裟をまとった僧侶が列をなして歩み、跪いて座る信者たちがもち米の団子を鉢に入れ、古都全体が朝霧の中で目覚めます。ラオス人は上座部仏教を信仰し、穏やかで争いを好まず、「ボーペンニャン」(大丈夫)という言葉が最もよく聞く口癖です。フランス植民地時代に残されたコーヒーとフランスパンが、地元のもち米やラオス風肉サラダ(Laap)と市場で共存しています。夜市に並ぶ手織りの筒スカートの色彩は、ビエンチャンとルアンパバーンの最も優しい注釈です。もち米は竹編みの小さな籠に入れ、手でつまんで食べるのが、ラオス人の最も日常的で親しみやすい姿です。


