
Hokkaido · 夜景/都市景観
函館山の夜景
標高334メートルの山頂から、津軽海峡と函館湾に挟まれた砂時計形の海岸線を見下ろす。香港、ナポリと並び称される古典的な夜景の構図が、ここで最も完全な形で見られる。
所在地
北海道函館市
伝説と物語
アイヌの人々はこの山を臥した牛の姿に見立てたと伝えられる。函館の地名は、室町時代に河野氏がここに「館」を築いたことに由来する(「箱館」は函館の旧表記)。
歴史と背景
1854年、函館は開港し、日本で最も早く開かれた港の一つとなった。山頂はかつて旧日本軍の要塞で、戦後に規制が解かれて展望地となり、ロープウェイは1958年に開通。現在の3代目ロープウェイは片道約3分、定員は約125人である。
土地の暮らし
函館は和洋折衷の色が最も濃い港町である。山麓の元町にはカトリック、正教会、プロテスタントの教会群と洋館が残り、山のふもとでは朝市の掛け声と函館塩ラーメンの湯気が立ちのぼる。夜景の魅力の半分は灯りの密度にある。旧市街は低く、灯りは暖かな黄色で、海面の漆黒がそれを引き立て、漁火の季節(初夏から秋)にはイカ釣り漁船の灯りが海に点々と浮かぶ。地元の人々にとって山に登って夜景を見ることは、単なる観光ではなく、デートや送別の儀式である。
風習
ロープウェイの駅には修学旅行生やカップルの姿がよく見られる。山頂展望台には「ハート型」の文字を探す撮影スポット的な遊びがある(夜景の中に隠れた文字を探すのは観光客の自発的な楽しみで、公式の習俗ではない)。
信仰
特定の宗教との関わりはない。主な文化的属性は開港の歴史と港町の景観であり、元町一帯に多様な宗教建築が並存すること自体が特色である。
土地の作法
展望台の風の吹き抜ける場所は風が非常に強く、冬は体感温度がマイナス15℃以下になることもあるため、薄着が最大のタブー。強い光の懐中電灯やフラッシュを他人に向けないこと。山頂駐車場は繁忙期に規制されるため、路上の違法駐車はしないこと。
訪問のヒント
ベストは冬の晴れた夜と、夏から秋の漁火の季節。日没後30分以内が最も混むため、日没の1時間前に登って場所を確保するか、21時以降に再度登る(ロープウェイの最終便は公式発表を確認)と明らかに空いている。ロープウェイの長い列を避けて、登山道を約1時間歩く方法もある。
近くで味わう
函館塩ラーメン(あっさりした塩味スープで函館ラーメンの主流);函館朝市の海鮮丼(イカ、ウニ、イクラなど旬の組み合わせ);イカの刺身(イカ刺し、透明な活造りで、生姜醤油を添える);函館牛乳のソフトクリーム;ラッキーピエロのハンバーガー(ラッキーピエロ、函館のローカルチェーンで函館周辺にのみ店舗がある)
函館朝市(函館駅前、約250軒の屋台・店舗が集まるエリア)、大門横丁の屋台村、元町周辺の洋食店
活イカは触手がまだ動くことがあるが、それは鮮度の証しであり、驚いて返品を求めたりしないこと。朝市では試食はできるが、海鮮を指でつまんで押したりしないこと
海鮮丼2,000~3,500円(約95~165人民元、相場の目安);ラーメン900~1,200円(約42~56人民元、相場の目安)
朝市は早いほど新鮮で、7時前に到着するのがよい。ウニは季節(6~8月が最も脂がのる)があり、注文時に当日の産地を聞くこと。
資料の手がかり: 日本政府観光局(JNTO)の函館紹介、函館市公式観光情報、函館山ロープウェイ公式サイト。
写真の出典 · 掬茶 · CC BY-SA 4.0
