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阿蘇山中岳火口

世界級のカルデラの中央に立ち、エメラルド色の酸性の火口湖が足元でうねるのを見る。阿蘇は活火山の火口に近づける数少ない火山である。

阿蘇山中岳火口

Kyushu · 自然の奇観/活火山

阿蘇山中岳火口

世界級のカルデラの中央に立ち、エメラルド色の酸性の火口湖が足元でうねるのを見る。阿蘇は活火山の火口に近づける数少ない火山である。

所在地

熊本県阿蘇市

伝説と物語

阿蘇の神話には、健磐龍命が阿蘇を開拓し、湖の水を蹴り退けて田を成したという伝説があり、神話の語りに属する。

歴史と背景

阿蘇のカルデラは約9万年前の巨大噴火で形成され、南北約25キロメートル、東西約18キロメートル、その中には約5万人が暮らす(世界でも珍しい火口内の町々の集まり)。中岳は今も活発で、火口湖は強い酸性のためにターコイズ色を呈する。火口の公開は火山ガスの濃度による規制を受け、2014年や2016年などの噴火のたびに長期閉鎖されたことがあり、2016年の熊本地震も登山道やロープウェイに大きな被害を与えた(阿蘇山上ロープウェイは震災後に廃止され、シャトルバスに替わった)。

土地の暮らし

阿蘇の人々の暮らしは「噴火と共に住む」ことである。草千里での牛の放牧、火山灰の畑、神社の火振りの祭祀が、火山と共生する民俗を形づくっている。草原は千年続く「野焼き」(春に草を焼く)によって維持され、野焼きの日は山全体が煙と火に包まれる、日本最大級の草原管理の儀式である。観光客は火口で硫黄の匂いを嗅ぎ、警戒ランプを見て、まさにこの共生の尺度を理解する。

風習

春の野焼き(通常3月)は重要な農作業であり景観の行事でもあり、見学は指定区域で行う。阿蘇神社の火振り神事は春の名高い祭りである。

信仰

阿蘇神社(全国の阿蘇神社の総本社)の主祭神は健磐龍命で、山岳信仰が濃い。火山そのものが神体である。

土地の作法

火口の規制はその日のガス検知が正であり、赤信号や放送による避難指示があれば直ちに退避すること。喘息や呼吸器の疾患のある人は火口に近づかないほうがよい。柵を越えないこと。草原地帯ではタバコの火を捨てないこと(野焼き以外は火気厳禁)。

訪問のヒント

出発当日に必ず阿蘇火山防災の公式な公開状況を確認すること。ベストは春と秋の晴れた日の午前(ガスの拡散条件がよく、閉鎖の確率が低い)。人混みを避けるには草千里の早朝と阿蘇山西駅の一帯がよい。山上は天気が急変するため、防風の上着が必須。

近くで味わう

赤牛丼(あか牛丼、阿蘇の褐毛和牛);高菜ご飯とだご汁(熊本の郷土料理);馬肉料理(熊本の名物で、正規の店で);阿蘇の牛乳とソフトクリーム;火山灰の畑の野菜

阿蘇駅周辺、内牧温泉街、草千里のレストランエリア

赤牛丼の名店は行列して番号を取り、売り切れ次第終了。馬肉は注文時に部位を確認すること

赤牛丼1,800~2,800円(約85~132人民元、相場の目安)

火口が閉鎖の日は、草千里、阿蘇神社、大観峰に切り替えれば無駄足にはならない。自家用車では火山灰の路面が雨天に滑りやすいことに注意。

資料の手がかり: 阿蘇市公式観光、気象庁の阿蘇山火山情報、阿蘇火山博物館/阿蘇山上の公式案内。

写真の出典 · Igorberger · CC BY-SA 3.0