中国神話 · 巴蜀神話です。

三星堆の青銅神樹と縦目人の伝説

三層九枝で枝先に鳥がとまる青銅の神樹は、古代の蜀の人々が思い描いた天へのはしごです。

三星堆の青銅神樹と縦目人の伝説

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三星堆の青銅神樹と縦目人の伝説

三層九枝で枝先に鳥がとまる青銅の神樹は、古代の蜀の人々が思い描いた天へのはしごです。

伝説と物語

古代の蜀の人々は、天に通じる神樹を信仰していました。樹は三層に分かれ、九本の枝を生やし、枝先にはそれぞれ神鳥がとまり、樹の下には大龍が巻き付き、太陽は金烏となって枝にとまり、毎日交代で東から昇りました。神樹こそが天と人とをつなぐ天梯だったのです。また別の言い伝えでは、この樹は『山海経』に登場する扶桑と結び付けられ、十個の太陽が扶桑に栖み、羿がそのうち九個を射落とし、一つだけを残したといいます。さらに地元では次のような言い伝えがあります。古蜀の最初の君主である蚕叢は縦目を持ち、常人には見えないものを見ることができました。三星堆から出土した縦目の青銅仮面こそがその姿であり、縦目は神と通じるしるしだったのです。

物語の起源

確かめられる実物は、三星堆遺跡から出土した青銅神樹と縦目仮面です。1号青銅神樹は高さ3.96メートルで、1986年に2号祭祀坑から出土し、200余りの破片から復元されました。三層九枝で、枝先に鳥が立ち、樹の側面に龍が巻き付いており、年代は商代後期に当たります。縦目仮面は眼球が柱状に外へ突き出しており、三星堆青銅器の中でも最も目立つ特徴の一つです。しかし神樹が扶桑なのか、建木なのかについては、学界では比附があるだけで定論はなく、扶桑説と建木説は並列して疑義が残ります。縦目仮面が蚕叢本人なのかどうかも、後世の学者が『華陽国志』の「蚕叢縦目」という記載を見て思い付いたにすぎず、三星堆の人々は文字を残していないため確かめることができず、疑義が残ります。「異星文明」といった説には考古学的根拠が一切なく、採用できません。

実際に訪ねられる場所

四川省広漢の三星堆博物館新館では、展示室で1号青銅神樹の実物や縦目青銅仮面、大立人像などをご覧いただけます。神樹の展示ケースの前では、解説員が扶桑説と建木説の両方を説明することがよくあります。館内には祭祀坑の復元展示や文物保護修復室もあり、運がよければガラス越しに修復作業を見ることができます。参観には事前予約が必要です。入場料と開館時間は公式発表をご確認ください。

資料の手がかり: https://en.wikipedia.org/wiki/Sanxingdui;https://www.wonderfulmuseums.com/exhibits/shang-bronze-sacred-tree/;http://www.sxd.cn/

写真の出典 · 三星堆博物館の青銅神樹 · Gary Todd · CC0

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